「おじぃの思いを継ぐ、2代目若手経営者の挑戦」
1967年、うるま市与那城で創業した徳森養鶏場。創業者のおじぃ(祖父)から2017年に代表を受け継いだのは孫のノーマン 裕太 ウエインさん(以下ノーマンさん)だ。
「正直継ぐなんて思っていませんでしたが、導かれたようにいました。きっと運命ですね」養鶏所で働き始めたのは、意外にも引っ越しと転職が重なった偶然の転機だったという。とことん卵に向き合い、アイディア豊富なノーマンさんを当時80歳のおじぃは見逃さなかった。入社1年目で鶏、卵、経営のことをすべて任された。戸惑いもあったというが、おじぃの思いを引き継ぎたいという使命感のほうが大きかったという。現在、ノーマンさんに共感する同世代が続々と入社。独自の視点で老舗養鶏場をアップデートし続け、沖縄の養鶏業界を引っ張る頼もしい存在になっている。