沖縄近海で捕れるマグロの種類と特徴
沖縄で漁獲されるマグロは、本マグロ(クロマグロ)をはじめキハダマグロ、メバチマグロ、ビンチョウマグロと日本で漁獲されるマグロ4種類のすべてが水揚げされている。「本マグロ」は、マグロの中でも最高級品で体長約3メートルにもなる。脂のりがよく、ツヤのある赤身と大トロの深みのある味わい。「メバチマグロ」は体長約2メートル。ほとんどが赤身で、お寿司にもよく使われる。「キハダマグロ」は体長約2メートルで、黄金色のヒレが特徴的。薄紅色の赤身はあっさりクセがなく、やわらかい食感。「ビンチョウマグロ」は小型で体長は1メートル程。身は桜色で淡白だが、弾力のある食感で缶詰などによく使われる。沖縄では季節ごとに「旬のマグロ」が食べられる、全国でもめずらしい地域だ。
マグロの漁獲
マグロ漁師たちは午前2時頃に出勤、準備を始め約2週間の漁に出る。沖縄のマグロ漁法は、主に延縄(はえなわ)漁業とパヤオ(浮き魚礁)という漁法だ。漁獲したマグロは、塩を入れた氷水に保管される。熟成させることによってグルタミン酸が増え、旨み成分が増し美味しくなる。「泊いゆまち」市場には、1日に20~30トンの水揚げされたマグロが届き、新鮮なうちに朝早くから販売される。早朝5時の威勢のいい声とともに競りが始まるのは市場ならではの光景だ。
「沖縄美ら海まぐろ」のブランド化
泊漁港のマグロ漁獲量は漁港別水揚げランキングで全国3位とトップクラス。県内の漁獲量の50%以上を占めているマグロの半分以上が那覇市で水揚げされているそうだ。市場では沖縄をマグロ産地として認知度を向上させようと「沖縄美ら海まぐろ」ブランド化を実施。同市場のブランド基準では、「沖縄美ら海まぐろ」とは沖縄近海や南方の海域を漁場とし漁獲された天然の冷凍しない生鮮マグロを指す。當山さんは「現在マグロは那覇市の市魚。地元の方にも、もっと沢山沖縄近海の新鮮なマグロを食べてもらえたら嬉しい」と語った。

- マグロに含まれるたんぱく質は良質で、脂肪肝を防ぐ効果がある。また、老化を遅らせる働きがあるセレン、血合いに含まれるタウリンやビタミンEは美肌作り、肩こり腰痛に効果的で女性におすすめ。脂身(トロ)には脳細胞を活性化させるDHAなどもある。