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沖縄の特産品であるシークヮーサーは、方言で「酢」を「シー」、「食わせる」を「クヮーサー」と言うことからその名がついた。名護市勝山にある畑で、13年間シークヮーサー栽培をしている安村さんに話を聞いた。
シークヮーサーの主な産地はやんばるエリア。中でも大宜味村が日本における最大の産地で、県内生産量の60%以上を占める。シークヮーサーには系統が多く、イシクニブ、フスブタ、タネブト、ミカングヮ、イングヮクニブ、ヒジャークニブ、カーアチー、カービシーなどのほか、5~6系統あると言われている。現在主に栽培されているのはクガニーとカーアチー。クガニーは黄金色をしていて皮がつるつるで甘い。もうひとつは、カーアチー(皮が厚い)といって、皮が青くデコボコした酸っぱいシークヮーサー。やんばるではいたるところにシークヮーサーの木が生えているので、熟したシークヮーサーは、子供たちのおやつとしても重宝されている。
シークヮーサーの産地のひとつ名護市勝山は、急な斜面が多く、集落の北側に嘉津宇岳(かつうだけ)という山がある。この山の斜面には古くからシークヮーサーが自生しており、昭和50年代から地元の人々によって本格的な栽培が始まる。畑の栽培面積が1.7ヘクタールで、収穫シーズン中は1日に500kgほどのシークヮーサーを収穫する。収穫した果実は人の目で一つ一つ見て、潰れたり虫が食ったりしているものを取り除き、専用の機械で汚れを落とす。
収穫時期により、食べ方や加工方法が異なるのがシークヮーサーの面白いところだ。7月~9月は青切りで酸味が強い時期。レモンの代わりとして泡盛に入れたり、カボスやスダチのように焼き魚に添え、香りを楽しむ薬味として使用するのが良い。10月~12月は果汁ジュースや焼酎に加工されることが多い。12月中旬~1月はシークヮーサーが十分に熟して黄色くなる時期。生食用として出荷される。この時期が一番、生のシークヮーサーを楽しめる。工場設立から携わっている安村さんは「地元の宝であるシークヮーサー作りを広め、今後もシークヮーサー栽培で活性化した地域作りをしていきたい」と語った。
野菜を細かく刻み、マヨネーズとシークヮーサーの果汁を合わせた特製ドレッシングに混ぜる。キャベツの甘みが、コクと酸味の特製ドレッシングがとてもよく合う。
クリームソースにシークヮーサーの果汁を混ぜたパスタ。シークヮーサーのさわやかな酸味がクリームに入りさっぱりとした味わいになる。
シークヮーサーとカツオダシは相性が良く、お吸い物にさっと果汁を絞るだけでさっぱりとした味に変化。香りもぐっと引きたつ。
シークヮーサー専門店。シークヮーサージュースはショップ奥にある工場で製造され、新鮮な搾りたてをそのまま飲むことが出来る。オリジナルのジャムや野菜チップス、ポン酢なども豊富に取り揃える。
シークヮーサーをはじめとするタンカンや今帰仁スイカ、パインなど、北部の名産品が手に入るファーマーズマーケット。かまぼこやナントゥーなどのおやつや、ご当地の野菜ジュースなどグルメも満載。
山原の山に囲まれたカフェ。自家製シークヮーサーを使った絞りたてのフレッシュジュースやカフェメニューが楽しめる。10月~1月末まではシークヮーサー狩りもできる。庭にあるハンモックでゆっくりしたり、縁側で季節ごとに変わる花木もおすすめポイントだ。
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