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本島北部にある東村で農家を営む玉城忠男さんは、この道40年以上の大ベテラン。自身のブランドパイン「タダオゴールド」を生産し、東村のパイン栽培指導員でもある。広大な農園を、奥さんとお子さん夫婦の4人で管理し、収穫から配送作業まで全て手作業している、まさにパインの達人! 玉城さんにパインの魅力について聞いた。
沖縄県はパイナップルの生産量が日本一。県内でも本島北部と石垣島の限られた土地でのみ栽培ができる。その理由は、土壌と気候。土壌は酸性の赤土で非常に水はけのよい土地、気温は30度~35度の高い夏の時期が、糖度の高いパイナップルができる必須条件。 玉城さんが手がけるパイナップルは、「タダオゴールド」という品種。タダオゴールドは、パインの王様とも呼ばれるゴールドバレル種のパイナップルで、玉城さんが東村の土地で育成し、商品化した最高級のもの。収獲したばかりのタダオゴールドの糖度はなんと19.9度!マンゴーと比較しても引けを取らない驚異の甘さだ。 1日冷蔵庫で寝かせるともっと甘くなるとのこと。鮮やかな黄色の果肉はやわらかく、果汁からあふれる甘みがとても上品な味わいだ。
玉城さんの所有している畑の総面積は1万5000坪。沖縄セルラースタジアムのグランド総面積の約4200坪と比較すると、その3倍以上の大きさになる。海側の一番広い畑には沢山のビニールハウスがあり、その反対側には全長120mにもなるパイナップル畑が広がっていた。パイナップルの収穫が盛んになるのは7月で、大体2日に1回収穫をする。全体的にまだ青く、粒の部分が黄色がかってきたら収穫の頃合いだ。逆にオレンジ色になると熟し過ぎだそうだ。パイン栽培に水はほとんど要らないので、毎日手入れする必要がない。沖縄の太陽のもと、良い赤土と肥料で育つ、たくましいフルーツなのだ!
パイナップルは、葉っぱがあって赤い花が咲きその上に実がなる。少しずつ成長し大きくなっていくと傾いて倒れるので、周りに鉄パイプをはりめぐらせ転倒を防ぐ。カラス防止にはブルーのネットが効果的。沖縄の暖かい気候がパイナップルには最適だが、直射日光による日やけ対策が必要だ。玉城さんはパイナップルを一つひとつ綺麗に新聞紙で巻きUVカットをしている。「こうして手間をかけることが一番大事」だそうだ。愛情をこめて育てていくことが、タダオゴールドの極上の甘さを作り出す秘訣だ。
卵をたっぷり使った生地にパイナップルを練り込み、さらに輪切りのドライパイナップルを乗せて贅沢に焼き上げる。ふわふわのカステラとパイナップルの甘さが美味しさの秘訣。
パイナップルをみじん切りにし、りんごやオレンジと一緒に煮込むとパイナップルジャムの出来上がり!パンやヨーグルトとよく合う、爽やかな風味の一品。
お肉にパイナップルの輪切りをのせたステーキ。酸味が肉の脂っこさをさわやかな味わいにし、肉を柔らかくしてくれる効果もある。パインは加熱し過ぎす、さっと温める程度にするのがコツ。
キュートなパイナップル号に乗って、ヤシの木に囲まれたパイナップル畑の散策や園内での試食、買い物ができる。クリームパインや姫パインなど約100種類のパインが育つテーマパーク。
パイナップルや加工製品、東村産ハーブを使用した天然コスメなど、東村の特産品・加工品を販売している。直売所なので旬のパイナップルが入荷されるのも早い。夏はパイナップルシャーベットが人気。
石垣島の代表的なピーチパインを直売。白果肉でほんのり桃の香り、お土産にもできるサイズで大人気。他にも旬な野菜や果物を販売している。「ゆらてぃく」とは、やえやまの方言で「よってらっしゃい」という意味。
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