美栄橋駅から歩いてすぐの、久茂地川沿い。前もって情報を手にしていなければ、それとは知らず通り過ぎてしまいそうな、意外な場所に十貫瀬モノラルはあります。地下室に続く秘密めいた階段を降りていくと、意味ありげな黒いドアが左手に…。インターフォンを押すとドアロックが解除され中に入ることができます。

ドアを入って右に折れ、今度は左手に進むと、外観からは想像できないシックな空間が広がっています。店名通り、白と黒のモノラルなカラーで統一されたスタイリッシュなデザインとインテリア。おすすめはカウンター席。粋な割烹を現代風にアレンジしたような、他所では味わえないテイストが印象的です。

席に着いたらまずは飲み物をオーダーしましょう。ワイン、ビールのほか、こだわりの国産ウイスキーやソフトドリンクから好みのドリンクを選べます。まずは料理に合わせて白ワインからいくか、「白州」や「知多」などの玄人好みのウイスキーをソーダ割りでオーダーするかスタッフと会話を楽しみながら決めるのもいいでしょう。

前菜は季節を感じさせる食材が使われています。お造りは県産の本マグロや真鯛の昆布締めなど。メインは純米酒にくぐらせるあぐーのしゃぶしゃぶか、沖縄を代表する高級ブランド「山城牛」のステーキからお好みのものを選べます。ステーキで提供される肉は2ヶ月近く熟成させてあるので豊かな旨味を楽しめます。天婦羅は旬の野菜が添えられた県産の車海老。松茸の香り豊かな炊き込みご飯とよく合います。

十貫瀬モノラルのコンセプトは意外性に満ちた非日常感。おしゃれな場所で、いいものを、美味しく味わえるこの店は、カップル達の大切な記念日にぴったりです。美意識あふれる和食をスタイリッシュにアレンジした創作料理に思わずうっとり。しかも、季節感あふれる各地の旬の食材をリーズナブルな価格で味わえます。

地元と県外のいいものをバランスよく楽しめる十貫瀬モノラルの料理に合うのが、オーナー自らセレクトした国産ワイン。日本で一番美味しいと評判が高い甲州ワインから、ぜひ楽しんでほしいと思える銘柄を厳選して提供しているそうです。料理とお酒を楽しんだ後は、季節の彩りを絶妙な甘さで表現したデザートでお口直しを。

お楽しみは食事だけではありません。なんと、ファッションアイテムや雑貨のセレクトショップがお店の奥にあるんです。ディスプレイされているのは東京でバイヤーをしていたというオーナーがセレクトした、沖縄や日本のすぐれもの。モノのよさを知り尽くしたコレクターのプライベートコレクションを思わせる、ひと味違う良質なセレクトを楽しめます。プレゼントにも最適な品揃えです。

どんな人が、どんな工場で、どういうふうに作っているか。それらを知るところから始まるというこだわりのセレクション。顔の見える作り手たちが生み出すアイテムは、名前を知られたセレクトショップや日本を代表する老舗百貨店にも並ぶほどのクオリティ。テーブルまわりの器や雑貨からジャケットやスニーカーまで、センスのいい商品が揃っています。